表計算ファイルに用意する項目と書式
表計算ファイルからデータを取り込んで新しいデータベースを作成したり、既存のデータベースにレコードを追加したりする場合は、取り込むファイル内のデータがUnitBaseの各フィールドに取り込める書式で記述されている必要があります。
また、Excel形式のファイルの場合、使用されている関数によっては、UnitBaseにデータを取り込めない場合があります。
表計算ファイルに用意する項目と書式
表計算ファイルから取り込むことができるフィールドは、基本グループの、次の種類のフィールドです。
また、表計算ファイルでは、次の書式で記述されている必要があります。
UnitBaseのフィールドの種類 | ファイル内のデータの書式 | |||||||||
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文字列(1行) | Excel形式 | セル内の1行の文字列 | ||||||||
CSV形式 | 1行の文字列 | |||||||||
文字列(複数行) | Excel形式 | セル内改行を利用した、セル内の複数行の文字列 | ||||||||
CSV形式 | 1行ごとに改行を挟み、全体を半角のダブルクォーテーション( " )で囲んだ文字列 [例]"1行目<改行>2行目<改行>3行目" |
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数値 | Excel形式・CSV形式共通 | 半角の数字
※半角のマイナス( - )や、半角の小数点( . )を使って記述された負数や小数も取り込むことができます。 ※整数部分が3桁ごとにカンマ( , )で区切られている数も取り込むことができます。 |
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メール | Excel形式・CSV形式共通 | アットマーク( @ )で区切られた、メールアドレスとして適切な文字列 | ||||||||
URL | Excel形式 | セル内改行を利用して、URLとラベルの間で改行した文字列 [例]http://justsystems.com<改行>JUSTSYSTEM |
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CSV形式 | URLとラベルの間に改行を挟み、全体を半角のダブルクォーテーション( " )で囲んだ文字列 [例]"http://justsystems.com<改行>JUSTSYSTEM" |
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ドロップダウン | Excel形式 | セル内改行を利用して、選択肢の項目ごとに改行した文字列 | ||||||||
CSV形式 | 選択肢の項目ごとに改行を挟み、全体を半角のダブルクォーテーション( " )で囲んだ文字列 [例]"東京都<改行>埼玉県<改行>神奈川県" |
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チェックボックス | Excel形式・CSV形式共通 | true または false ※値が設定されていない場合は、false となります。 |
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選択リスト | Excel形式 | セル内改行を利用して、選択肢の項目ごとに改行した文字列 | ||||||||
CSV形式 | 選択肢の項目ごとに改行を挟み、全体を半角のダブルクォーテーション( " )で囲んだ文字列 [例]"東京都<改行>埼玉県<改行>神奈川県" |
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日付時刻 | Excel形式 | Excelに組み込まれている表示形式のうち、半角文字で、次の形式で記述された日付や時刻 [日付]
YYYY/MM/DD MM/DD/YY DD-MMM-YY [時刻]
hh:mm:ss hh:mm hh:mm:ss AM (or PM) hh:mm AM (or PM) [日付時刻]
YYYY/MM/DD hh:mm YYYY/MM/DD hh:mm AM ( or PM) ※日付を表す「MM」「DD」や、時刻を表す「hh」「mm」「ss」は、1桁で表現することもできます。 ※表示形式の分類が[ユーザー定義]になっているものは、正しく取り込めない場合があります。 |
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CSV形式 |
半角文字で、次の形式で記述された日付や時刻 日付:YYYY/MM/DD 時刻:hh:mm:ss 日付時刻:YYYY/MM/DD<半角スペース>hh:mm:ss ※日付を表す「MM」「DD」や、時刻を表す「hh」「mm」「ss」は、1桁で表現することもできます。 ※時刻・日付時刻の「:ss」は省略できます。 |
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時間量 | Excel形式・CSV形式共通 |
半角文字で、次の形式で記述された日時分秒 日時分秒:d-hh:mm:ss 日時分:d-hh:mm 日時:d-hh 時分秒:hh:mm:ss 時分:hh:mm 日:d 時:h 分:m 秒:s ※「d」「hh」「mm」「ss」は桁数は自由です。また、先頭に半角のマイナス( - )を付けることで、負数を表現できます。
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自動採番 | Excel形式・CSV形式共通 | フィールドの詳細設定で定義した書式(表示桁数・接頭文字/接尾文字)に従って記述された文字列
※値がない場合は、自動で採番されます。 ※値が重複すると、エラーになります。 [例]a0001z、a0002z、a0003z、・・・、a9999zという連番データを取り込む場合
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ユーザー | ログインIDの文字列
※ユーザー名の文字列は指定できません。 |
動作確認済みのExcelの関数
Excel形式のファイルの場合、使用されている関数によっては、UnitBaseにデータを取り込むことができない場合があります。
※次の関数は、UnitBaseにデータを取り込むことができることを確認した関数です。
これら以外の関数が使用されている場合、UnitBaseにデータを取り込むことはできません。
また、これらの関数でも、条件によっては正しくデータを取り込むことができない場合があります。
関数グループ | 関数 |
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日付/時刻関数 | DATE 関数 DAY 関数 DAYS360 関数 MONTH 関数 NOW 関数 |
財務関数 | FV 関数 IRR 関数 NPV 関数 PMT 関数 PV 関数 |
情報関数 |
ISBLANK 関数 ISERROR 関数 ISLOGICAL 関数 ISNA 関数 ISNONTEXT 関数 ISNUMBER 関数 ISREF 関数 ISTEXT 関数 |
論理関数 | AND 関数 FALSE 関数 NOT 関数 OR 関数 TRUE 関数 |
検索/行列関数 | CHOOSE 関数 COLUMN 関数 INDIRECT 関数 LOOKUP 関数 MATCH 関数 OFFSET 関数 ROW 関数 VLOOKUP 関数 |
数学/三角関数 | ABS 関数 ACOS 関数 ACOSH 関数 ASIN 関数 ASINH 関数 ATAN 関数 ATAN2 関数 ATANH 関数 CEILING 関数 COMBIN 関数 COS 関数 COSH 関数 DEGREES 関数 EVEN 関数 EXP 関数 FACT 関数 FLOOR 関数 INT 関数 LN 関数 LOG 関数 LOG10 関数 MOD 関数 MROUND 関数 ODD 関数 PI 関数 POWER 関数 PRODUCT 関数 RADIANS 関数 RAND 関数 RANDBETWEEN 関数 ROUNDDOWN 関数 ROUNDUP 関数 SIGN 関数 SIN 関数 SINH 関数 SQRT 関数 SUM 関数 SUMIF 関数 SUMPRODUCT 関数 SUMSQ 関数 TAN 関数 TANH 関数 |
統計関数 | AVEDEV 関数 AVERAGE 関数 COUNT 関数 COUNTA 関数 DEVSQ 関数 LARGE 関数 MAX 関数 MAXA 関数 MEDIAN 関数 MIN 関数 MINA 関数 MODE 関数 POISSON 関数 SMALL 関数 STDEV 関数 VAR 関数 VARP 関数 |
文字列関数 | CLEAN 関数 CONCATENATE 関数 EXACT 関数 LOWER 関数 SUBSTITUTE 関数 T 関数 TRIM 関数 UPPER 関数 |
明細にデータを取り込む場合
明細内のフィールドに取り込みたいデータがある行は、取り込みたいデータ以外の部分は空白にしておきます。
※新しくデータベースを作成するときに明細にデータを取り込む場合は、取り込み時にフィールドの詳細設定をする必要があります。
[表計算ファイルの取り込み]ダイアログボックスで、明細に取り込みたいフィールドの[フィールドの種類]の右側にある をクリックして表示される[フィールドの詳細設定]ダイアログボックスで、[明細として設定]で[する]を選択します。
取り込み元の表計算ファイルの記述例
[例]各都道府県の市区町村・人口・世帯数・人口世帯の根拠を明細内フィールドとして取り込む

取り込み実行後のデータベース
