決裁処理の操作の流れ
UnitBaseを使用して、承認が必要な内容の決裁をします。
UnitBaseでは、レコード単位で決裁内容を記入し、そのレコードを、決裁を依頼されたユーザーが承認・差し戻し・却下などの判断を行います。決裁の結果や過程は、レコードの内容といっしょに保管されます。
なお、決裁が完了したレコードは、あとで編集することはできません。決裁中は、決裁または差し戻しを依頼されたユーザーだけが、レコードを編集することができます。
ユーザーが不在となる場合には、予め代理人を指定しておき、処理を代行してもらうこともできます。
●代理申請・代理決裁の場合
決裁は、次の手順で操作を進めます。
- 決裁申請用のデータベースを作成する
- 決裁データベース化し、次の情報を設定する
・決裁ルート
・申請者へのコメント
・使用するレイアウト
・レコード/データベースの削除許可
・決裁時のレコード編集許可
・承認完了通知に添付する帳票
- 決裁データベースを公開する



決裁について
決裁に関わるユーザーと必要な権限
決裁では、次の役割を持ったユーザーとアクセス権が必要です。
決裁用のデータベースを公開するときは、それぞれのユーザーに応じてアクセス権を設定します。
ユーザー | 役割 | 必要な権限 |
---|---|---|
データベース作成者 | 決裁申請用のデータベースを検討・作成し、決裁データベース化します。
|
決裁データベースにできるのは、対象のデータベースの所有者・フォルダーの所有者・管理者です。レコードへのアクセス権は、一般ユーザーと同じです。 |
申請者 | 決裁の対象となるレコードを作成し、決裁を依頼します。 | 対象データベースのレコードへの閲覧/作成/編集権が必要です。 |
決裁者 | レコードの内容について承認・却下・差し戻しの判断を行います。 | 対象データベースのレコードへの閲覧権が必要です。
※決裁者によるレコード編集を許可している場合、編集権が必要です。 |
管理者 | 申請者や決裁者の代わりに、決裁の取り消しなどを行うことができます。 | 管理者はすべての決裁データベースのレコードを参照できます。 |
決裁処理の進み方
申請者が設定した1人以上の決裁者が、指定された順で内容の承認判断(承認・却下・差し戻し)を行います。
このため、決裁ルート上の、前の決裁者が決裁を行わないと、次の決裁者は決裁の処理はできません。
指定された決裁者のすべてが「承認」と判断した場合に、決裁処理が完了し、決裁状態が「承認」となります。
決裁者の1人が「却下」と判断した場合は、その時点でレコードの決裁処理は完了し、決裁状態は「却下」となります。決裁ルート上の、却下と判断した決裁者以降には、決裁処理は進みません。
また、決裁者の1人が「差し戻し」と判断して、申請者または自分より先に決裁を処理した決裁者へ、決裁を差し戻すこともできます。
この場合、差し戻し先から再び決裁処理が進むと、差し戻しと判断した以降の決裁者にも決裁申請が回ります。
なお、前もって代理人を指定しておくことで、申請や決裁の処理を代行してもらうこともできます。この場合、申請・決裁処理のそれぞれに対して、代理人を指定します。
また、決裁が開始された以降、申請者または管理者は、決裁の依頼を取り消すこともできます。その場合、その時点で、決裁処理は完了します。
※「決裁ルート」は、申請者が指定した、決裁者が決裁を行う順番です。
状態 | 説明 |
---|---|
決裁申請前 | 申請者がレコードを一時保存した状態です。決裁はまだ開始していません。 |
決裁中 | 決裁ルート上の決裁者が、決裁の判断中のレコードです。 |
承認 | 決裁ルートの最終決裁者が「承認」を行った状態です。 |
却下 | 決裁者が「却下」を行った状態です。 |
取消 | 申請者が、決裁中に「取り消し」を行った状態です。 |
修正中 | 決裁ルート上の決裁者が、申請者に「差し戻し」を行った状態です。 |
※決裁の結果としては、「承認」「却下」「取消」の3つの状態があります。
決裁処理でのレコード保護の方針
決裁者は、レコードの内容について決裁の判断を行います。このため、決裁の処理以降にレコードの内容が変更されると、判断した内容は無効になります。また、レコード中の重要なフィールドを隠すなど、レコードの見え方が変わると決裁の判断に影響を与える場合があります。
このような状態になることを防ぐために、UnitBaseの決裁では、次の方針に基づき処理します。
- 決裁処理が開始された以降は、決裁者による編集を許可する設定にしない限り、レコードの内容を修正することはできません。
- 承認されたレコード情報は、以降の活動を指示する証拠となります。このため、データベースを決裁データベースにするときに、削除できる設定にしない限り、削除することはできません。
- 決裁用のレイアウトは固定されます。このため、レイアウトの修正や変更、切り替えなどの操作はできません。
※レイアウトや項目の変更・修正をするときは、通常のデータベースに戻してから編集作業をします。編集後、もう一度決裁データベースにします。